外貨預金の近況

相場は時々、思惑的な動きが強まり乱高下することがあります。円・ドル相場が一日に二円も三円も変動すると、輸出企業や輸入業者は円ベースで見た輸出入価格が定まらず、原材料や製品の輸出入業務に支障をきたすおそれも出てきます。このため各国の中央銀行は経済実態から遊離した投機的な為替相場の変動に対しては、市場に介入して、相場を安定させます。いわゆる市場介入には二つの考え方があります。一つはスムージング・オペレーションといわれ、相場の乱高下をならすためのものです。この場合は相場の水準自体を介入によって変えようとしません。もう一つは為替相場が、さまざまな要因によってその国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から見てふさわしい水準から乖離した状態が続いているケースです。このような時は相場の水準を是正するため各国が協調して為替市場に介入することがあります。一九八五年九月のG5(五カ国蔵相会議)、プラザ合意後、主要国は一斉にドル売り協調介入を実施しました。この時のドル相場は対円で見て一ドル=二四〇円ぐらいでした。その年の二月は一ドルが二六〇円もしていました。当時のレーガン大統領のドル高政策もあって、ドル相場は米国企業の輸出競争力に比べて、高すぎたのです。この時のG5では協調介入によって、ドル相場の水準を訂正することが話し合われたのです。

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